お電話でのお問い合わせ072-876-8700
大東まちゼミ連動企画です。講座番号64「あなたのアイディアを商売にしませんか」を開催しますが、まちゼミでは伝えきれないかもしれない内容を補足します。
前回に引き続き、Whyの検討を行います。品質管理の分野に「なぜなぜ分析」なる手法があります。「なぜ」を5回問うと「品質問題の」真の原因に到達できることができるといいます。簡単にはなぜの答えを追究することができないことを教えてくれます。
中小企業庁が提供する創業支援冊子では、
1.なぜその事業を行うのか
2.その事業はあなたの価値観と合致するか、
3.その事業にニーズはあるのか
の検討を推奨しますが、これらの疑問は混然一体となっていることが多いようです。
例えば数種類の魚を飼っている人が「水族館カフェ」というコンセプトを思いついたとします。なぜ「水族館カフェ」なのかという疑問に「魚を飼って癒された」から思いついたのであれば多少の動機があると思います。「水族館カフェは儲かりそうだから」というのは動機としてちょっと弱いと思もいますがいかがでしょう。
後者の動機なら「儲かれば何でもよいのか」という疑問生じます。もっとも、私はさらに強力な動機が必要だと思っています。
価値観と一致するとは「お客さんの心の平安を実現させると私は嬉しい」という価値観の人には「水族館カフェ」を実施する価値観と合致するといえるでしょう。
しかし、「製品を十分に供給して貧困を駆逐する」という「ものづくり」価値観の人から「水族館カフェ」を展開することは困難でしょう。
さらに、起業をするということは人生をかけるということとほぼ同じです。
「水族館カフェ」というのはこの記事を核にあったって例示した事業です。大阪で「アクアリウム」のある店としてあるサイトを覗くと8店あるそうです。
水族館カフェを思いついたのは「コーヒーを入れるのがプロ級で、数種類の観賞魚を飼う趣味がある」からであるとした場合に、私は観賞魚に囲まれたカフェに入りたいのかという検証は可能でしょうが大規模なマーケティング調査はできないかもしれません。それでも私がどうでもいいと思う事業に顧客のニーズがあるとは想定できません。
水族館カフェが起業家自身の技量からして実現可能であり、人生をかけるに値する事業であり、社会的な需要があると判断できれば起業準備の第一段階は終わるのですが、どこかに自信がないと開業する動機は弱くなります。
ただ、事業であれば何でもいいという人もいますが、実際は何でもいいことはありません。今までの生きざまから発想が自由になることはあまりなく、従来の生きざまや価値観に影響を受けることになることが多いのです。なぜの結果がこの後の要素を決めるといっても大げさではないと思います。
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。