創業期において必要となる「計画」は「創業計画書」となります。「創業計画書」に求められるのは計画の精度というより合理性です。ちなみに、財務の世界で言う精度は計画と実績の差異を意味します。
- 収入計画:収入は相手のあること→ある程度の経験値が必要
- 支出計画:支出はこちらの意思のみで決定できる→経験値は不要
という特性があります。創業計画は、創業しようとする事業においては経験値が存在しないため(念のためですが、創業する業種の経験と創業する事業の経験は異なります。)、収入計画は経験値ではなく合理的推測のみで立案します。
創業計画には
- 自身の経歴と開業しようとする業態に強い関連があれば合理性がある
- 長年にわたって時間をかけて貯めた貯金による元手があれば強い合理性がある
- 元手金の額が開業後最初に入金されるまでの期間の支出に耐えられるまでの金額が設定されていると合理性がある。
といった特性があります。この他にも、個人事業で創業する方が有利か会社組織で創業する方がよいか、借り入れを起こすタイミングはいつか、どこで開業するかなどと創業計画には考慮する必要がある点がいろいろと存在します。